11.5. 科学のプロセス : オーダーメードの癌治療は可能か
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観察
医学研究者は癌につながる特異的な突然変異を数多く観察している 疑問
こういった情報が患者を助ける役に立つかどうか
仮説
DNA塩基配列決定技術を用いて腫瘍を解析することにより、腫瘍に含まれる発癌突然変異を同定することができる
予測
このような情報を活用することにより、特定の突然変異との関連に基づいて患者個人のオーダーメード治療を計画することができる
実験
18種類の体組織の1000個のヒトの腫瘍について可能性のある238個の突然変異を検索した 結果
すべての腫瘍に存在する単一の突然変異はなく、各々の腫瘍には異なる突然変異が含まれていた
こうした結果は、特定のがん患者にどのような突然変異が存在するかを簡便で正確に決定する事が可能であることを示している
実際に、白血病・乳癌・肺癌を含む多数の癌について、突然変異の遺伝的検索に基づく個別の治療が受けられるようになっている 個別の癌に対するオーダーメード治療は、現在もなお活発に研究される分野